コーヒーの淹れ方が基本となる8種類あります
コーヒーの淹れ方の基本
① ネルドリップ
② ペーパードリップ(カリタ式)
③ ペーパードリップ(コーノ式)
④ フレンチプレス
⑤ エアロプレス
⑥ サイホン
⑦ エスプレッソ
⑧ コールドブリューアイスコーヒー
これが基本となる8種類の淹れ方になります。
順を追って説明していきます。
①ネルドリップ
ネルドリップは布のフィルターを使ったものです。
ネルとはもともとフランネルと呼ばれる毛織布の略称で、現在では綿のものを使用するのが一般的ですね。
他の抽出機器との大きな違いは、コーヒーの粉にお湯が浸透して膨らむ際にネルも一緒に膨らむ点です。
コーヒーの粉がお湯を吸収してどちらの方向にも膨らむことができるので、コーヒー本来の味を抽出することができるのです。
ドリッパーのようにお湯を遮る壁がないので、細く注ぐ技術が必要になるので、経験が必要になります。
ネルドリップは淹れる人の個性が強く出ます。
抽出することのコツは、とにかく慌てないこと。自分のペースを保ってゆっくりと抽出することですね。
② ペーパードリップ(カリタ式)
ペーパードリップにも種類がありますが、定番のカリタ式をご紹介します。
カリタ式はドリッパーの底に3つの穴があいているのが特徴です。
お湯の滞留が少なく、早めに濾過されるので、数回に分けて抽出をします。
お湯の注ぎ方に注意すれば、初心者でも簡単に抽出することができます。
台形で底に3つ穴があいているドリッパーです。
なので、ペーパーフィルターも台形をしています。ミシン目に沿って折り曲げて、ドリッパーに合わせるようにセットして使用します。
穴が多いため早めに抽出されるので、雑味が出る前においしい状態でドリップできるのです。
他のドリッパーよりも抽出されるのが早いので、数回に分けてお湯を注ぎます。
お湯の適温は90度から95度がいいと思います。
目安としては、沸騰して落ち着いた頃の温度でしょうか。
豆が浅煎りから中煎りを使用する場合、苦味が出にくく、スッキリとした味になります。
深煎りの豆の場合は、お湯の温度が80度から85度くらいです。だいたい沸騰後2〜3分程おいたくらいでしょうか。
苦味がやわらかくなり、まろやかな味になります。
③ ペーパードリップ(コーノ式)
ペーパードリップにも、ネルドリップに近い味を再現できるドリッパーですね。
このドリッパーは円錐形で、底の穴はひとつだけあいているのが、特徴的です。
この形は、お湯が中心に向かって落ちるように設計されています。
抽出によって生じるガスを逃すリブという突起が最小限にとどめてあり、底の穴も小さいので、しっかりとした味がするコーヒーを抽出することができるのです。
まるでネルドリップで淹れたコクのある味を楽しめるのです。
お湯の注ぎ方によって様々な味を表現できる幅が広いので、愛好者が多いのも特徴です。
豆の風味をしっかり出し、味わいもクリアに仕上がるので、こだわりの一杯を楽しめます
ぜひとも挑戦して欲しい淹れ方かなと思います。
④ フレンチプレス
フレンチプレスは挽いた豆をコーヒープレスに入れてお湯を注ぎ、上からプレスするだけという簡単な手順で淹れられるのが特徴です。
ポイントさえしっかりおさえれば、誰でもおいしいコーヒーを淹れることができます。
フランス生まれのフレンチプレス
おいしいコーヒーが、手軽に淹れられることで人気があります。
おいしさの秘密は金属製のフィルターにあります。
紙や、布のフィルターと違い、コーヒーに含まれる油分がこされずにしっかりとコーヒーに入り込むのでコーヒーの出来を素直に引き出してくれる方法なのです。
なので、おいしいコーヒーはおいしく、まずいコーヒーはまずいままになってしまうのです。
なので、フレンチプレスは豆選びが最大のポイントになるので、豆選びは重要になりますね。
⑤ エアロプレス
エアロプレスは空気の力で抽出する方法です。
専用のコーヒーメーカーを用意する必要があります。
専用のコーヒーメーカーさえあれば、後は手で押すだけでおいしいコーヒーを飲むことができます。
本当に手軽な抽出方法で、今人気がある淹れ方です。
空気圧を使った、らくらく抽出方法
エアロプレスは空気圧を使用して、短時間で抽出できる方法で、数年前から北欧を中心に人気を集めている方法です。
コーヒーの消費量が多い北欧で最もメジャーな抽出方法であることからも注目の高さが伺えます。
やり方はマグカップの上にエアロプレス専用のコーヒーメーカーを載せ、挽いたコーヒー豆、お湯を入れ、両手で押し込むだけで誰でも簡単に本格的なコーヒーが楽しめる所が特徴です。
豆の味がストレートに出るので、豆は良いものを選びましょう。
⑥ サイホン
コーヒーを淹れているところがよくわかり、見ているだけでもワクワクしてくるのがサイホン式です。
よく喫茶店などで見かけることが多いと思います。
器具の入手が難しいと思われがちですが、東急ハンズなどで手軽に購入することができます。
まるで、実験しているような見た目なので、ワクワクしてくる方法です。
水蒸気の圧力で、フラスコのお湯をロートに押し上げて抽出する方法です。
豆から過度に抽出を行わないので、クリアな味が出せるのです。
フラスコの先がすぼまっているため、カップに注ぐまでコーヒーの香りが逃げないというのも大きな特徴でもあります。
豆の量や抽出時間、火力をしっかりと決めてやれば、安定した香味のあるコーヒーが淹れられて、演出効果があるので、来客時に使うのもいいかなと思います。
⑦ エスプレッソ
エスプレッソは香りが立つおいしいコーヒーを素早く抽出するために、焙煎された豆をごく細まで細かく挽いて、専用の高圧蒸気マシンで一気に淹れます。
イタリア生まれの世界的に人気のある方法です。
ドリップ式などとの違いは?
まず、選び抜かれた良質な豆を丁寧に焙煎したコーヒーの香り、味、色合いを生かすために、エスプレッソマシンで圧搾蒸気を通して一気に淹れることで濃厚な味に仕上げられます。
最新の機能的に優れたマシンでも、豆、水、その日の気温・湿度、マシン扱いの熟知、普段の整備といくつもの条件をキチンと行わないと、よいものができあがりません。
それほどエスプレッソの抽出には熟練の技術と長年の経験が必要になるのです。
淹れる個々のバリスタのコーヒーへの造詣の深さが、同じ豆を使用しても、まったく違ってくるのがおもしろいところでもあります。
⑧ コールドブリューアイスコーヒー
これは簡単に言うと水出しコーヒーのことです。
水出しコーヒーは数時間掛けてゆっくりと抽出します。
専用の器具を使うと、250グラム程の中挽きの豆を使い、2.5リットル程の水を使います。
2秒に一滴落ちるくらいにセットして、13時間かけて抽出します。
しかしながら、最近では自宅で簡単に淹れられるポットも売られています。
東急ハンズなどで売られているのが、
ハリオ式水出しコーヒーポットなどです。
ポットに付属しているストレーナーに中挽きの豆をセットして少しずつ水を注ぎ、スプーンなどでかき混ぜて蓋をします。
それを冷蔵庫に入れ8時間程おけば、できあがりです。
ハードルが低いので、夏には挑戦して欲しい淹れ方です。
ドリップなどの抽出よりも、水出しコーヒーは酸化が少ないので、マイルドな味わいを楽しめます。
そのままアイスコーヒーとして飲んでもいいし、湯煎して、ホットで楽しむのもとても良いです。
前日にセットしておけば、朝から楽しめるので、是非挑戦してみてください。
最後に
いかがでしょうか?こんなにも淹れ方が多様にあるので、迷ってしまいますが、フィーリングで選んでみても良いのではないでしょうか?
そうすることで自分の好みの一杯が見つかりやすくなるかもしれません。
ぜひ8種、挑戦してみてはいかがでしょうか。
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