以前は風味の点で物足りないと言われていたインスタントコーヒーも、製造技術の向上でレギュラーコーヒーに負けない美味しさになってきました。コーヒー豆や焙煎方法なども商品ごとに工夫をされています。そして、個性的な味わいのインスタントコーヒーも増えてきています。自分好みの味を見つけることもインスタントコーヒーの楽しみになるのではないでしょうか。
インスタントコーヒーを楽しむポイント
嗜好品の好みは人それぞれなので、一概にこれがいいと言えないのがインスタントコーヒーの難しいところですね。
現在のインスタントコーヒーはどのようなものがあるか、基礎知識として知っておきたいことをご説明していきたいと思います。
スプレードライか、フリーズドライか
インスタントコーヒーの種類は、スプレードライ製法とフリーズドライ製法の2つが主流です。
スプレードライはサラサラの粉、フリーズドライは粒状の粉になっているのが特徴です。
スプレードライは熱でコーヒーの水分を蒸発させる製法です。
粉末タイプであることから水に溶けやすく、アイスコーヒーも手軽に楽しむことができます。
大量生産できるので商品価格が手頃で経済的ですが、製法からくる焦げた風味を気にする人も。
フリーズドライは凍らせたコーヒーを真空状態の中で乾燥させる製法です。
手間のかかる製法なのでスプレードライ商品よりも価格は高くなってしまいますが、コーヒー本来の風味を保つことができるので人気があります。
水に溶けにくい性質があるので、基本的にはホットで楽しめます。
さまざまな味の個性があります
コーヒーは苦味、酸味、甘み、コクという4つの要素が複雑に絡み合い、商品ごとに味の個性を生み出しています。
かつてのインスタントコーヒーは画一的な味で無個性な印象があり、販売価格で選ぶような時代がありました。
しかし、現在は製造技術の向上や各メーカーの努力で、レギュラーコーヒー同様に独自の個性を主張する商品が多数を占めるようになりました。
主軸となる商品は数種類のコーヒー豆を配合して個性を生み出す、いわゆる「ブレンドコーヒー」と呼ばれるものになります。
各社が独自のノウハウでおすすめの味を生み出しているので、飲み比べてみると楽しいでしょう。
また高価格帯の商品では単一の豆を使用したものもあり、より本格的な味を楽しめます。
デカフェが選べるのも魅力
デカフェとはカフェインレスコーヒーのことです。
インスタントコーヒーにはカフェインレスの商品も存在し、健康へ気を使う人のニーズに応えられるのも強みだといえるでしょう。
例えば、コーヒー党で過ごしてきたけれど、妊娠したので出産するまではカフェインを控えたいという女性には最適です。
レギュラーコーヒーにもカフェインレスはありますが、全商品の内のほんの一部で、好みの味を自由に選ぶことはできません。
もちろんインスタントの方も全商品にカフェインレスが存在するわけではありませんが、各社とも主力商品にはカフェインレスを用意しています。
メーカーごとに風味は異なるので、好みの味でカフェインレスを選べる自由度が高いといえるでしょう。
美味しい!おすすめインスタントコーヒー10選
美味しいと評判のインスタントコーヒーをセレクトしました。
嗜好品の好みは人それぞれなので、一番美味しいインスタントコーヒーも人によって異なります。
ここでは人気の高い商品を中心に、多くの人が満足できるコーヒーをご紹介します。
理想の商品を選ぶための参考にしていただけると幸いです。
ネスカフェゴールドブレンド
「インスタントでコーヒーを味わいたいならコレ!」と手に取りたい商品。香り豊かでバランスの取れた苦味と酸味は、味にうるさいレギュラーコーヒー派も納得です。
深煎りが好きなら「コク深め」、健康志向に人には「オーガニック」「カフェインレス」と、嗜好に合わせて4種類のラインナップが揃っている点も見逃せません。

ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
ブレンディスティック カフェオレ
ブレンディのシリーズで一番のおすすめは「スティックカフェラテ」です。
スティックタイプですぐに飲め、価格も手頃なのが嬉しいですね。
お湯だけでも充分美味しいのですが、ホットミルクで作ると美味しさが倍増します。
甘みが強いので疲れを感じているときに飲むと、とても気分が癒やされます。
ブラックコーヒー派でも、たまに飲むとブラックにはない良さを感じることができます。

ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
ネスカフェエクセラ
ネスカフェ商品の中では一番お手頃価格なので、毎日たくさんコーヒーを飲む人にとって経済的なのが嬉しいですね。
味の傾向としては酸味が弱く、やや苦味よりです。
クセのない味なので、ブラックからカフェオレまで、さまざまなアレンジで楽しむことができます。
フリーズドライではなく粉タイプなので、冷たい水や牛乳に溶けやすく、夏場はアイスコーヒーを簡単に作ることができて便利です。

ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
マキシムブラックインボックス アソート
価格もリーズナブルなので、毎日コーヒーを飲む人におすすめです。
コーヒー豆はキリマンジャロブレンド、コロンビアブレンド、ブラジルブレンド、モカブレンドの4種があります。
ブラックで飲むことを前提とした商品なので、香りを重視したアメリカンタイプの味わいです。

ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
オーガニックフェアトレードカフェインレス
「体のためとわかっているけれど、カフェインレスは味が薄くて飲んだ気がしない!」というコーヒー好きにはおすすめの一品です。
しかもオーガニックなので健康に関心が高い人には見逃せないコーヒーだといえるでしょう。
ドイツのメーカーが作っているインスタントコーヒーで、国内ではカルディや成城石井などで販売しています。
フェアトレード商品なので、途上国の生産者を応援することもできる優しいコーヒーです。

ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
ネスカフェ香味焙煎濃厚クンディナマルカブレンド
繊細な味に拘る日本人の舌に合わせて世界一と名高いコーヒー抽出士の粕谷 哲氏の協力を得ている商品です。
香味焙煎シリーズには「濃厚クンディナマルカブレンド」のほか、「円やかジャガーハニーブレンド」「鮮やかルウェンゾリブレンド」とラインナップされているので、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。

ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
ネスカフェプレジデント
ネスカフェ最上位の地位にふさわしく、味はインスタントコーヒーでトップクラスといえます。
瓶入りで販売されているほか、ネスカフェバリスタ用の詰め替え製品もあります。
まだ販売はされていますが、製造終了となってしまったのが残念ですね。
現在店頭で販売されているものが最後で、手に入らなくなってしまいます。
気になる人は早めに手に入れておきましょう。

ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
UCC ザ・ブレンド117
喫茶店のコーヒーといえば頭に浮かぶのがUCCの名前ではないでしょうか。
500種類のブレンドからコーヒー鑑定士が選んだ味のひとつがNo.177で、商品名の由来にもなっています。
香り豊かで深いコクの味わいです。
ブラジルやコロンビアをブレンドした、香り豊かで深いコクの味わいが特徴のインスタントコーヒー。
ホットやアイス、カフェオレなど、さまざまな飲み方で味を楽しむことができます。
姉妹品にはブラジルやエクアドルをブレンドした「114」があり、こちらは酸味を楽しめるタイプとなっています。

ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
マキシムちょっと贅沢な珈琲店スペシャルブレンド
「コーヒー豆の中ではブラジルが好き」という人には「マキシムちょっと贅沢な珈琲店スペシャルブレンド」をおすすめします。
雑味がなくスッキリとした味わいなので、モーニングコーヒーや仕事中に一息入れたいときにも最適です。
レギュラーコーヒーのような良い香りも楽しめるので、開封したら香りが飛んでしまう前に早めに飲み切ってしまうのがポイントです。
瓶入りは80グラムで飲み切りやすいサイズです。

ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
マキシムインスタントコーヒー
「昔からマキシムといえばこれ」というくらい馴染み深い商品ではないでしょうか。
他社製品よりも力強い味わいがあるので、さっぱり系の味に物足りなさを感じる人は、ぜひマキシムインスタントコーヒーを試してみてください。
酸味が少し抑え気味になっているので、ホットだけではなく、アイスやカフェオレなどのアレンジにもとてもよく合います。
80グラム瓶のほか、最大180グラムまで発売されている詰替え用もあってお得です。

ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
最後に
おすすめのインスタントコーヒーから10製品をご紹介しました。
昔はレギュラーコーヒーの代わりとして飲む性格が強かったインスタントコーヒーですが、いまでは数あるコーヒーのひとつとして味わえるクオリティーに成長しました。
ぜひ、ご自分のお気に入りとなるインスタントコーヒーを探してみてはいかがでしょうか。
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