最近ではホテルに泊まるよりも車中泊をする方が増えてきているようです。車中泊では布団の方が良いのでしょうか?それとも寝袋がいいのでしょうか?両方のメリットとデメリットを考えてみたいと思います。
車中泊とは?
車中泊とは何でしょうか?読んで字のごとく車で寝泊まりすることを言います。
アウトドア感覚で止まるのですが、テントの設営が要らず、車中泊禁止とされている場所でなければどこでも寝泊まりができるので、近年人気があります。
ワゴン車であれば後部座席がフラットになってしまう車種も多くなってきました。
軽自動車でも、ハスラーやワゴンRなどが人気の高い車種です。
車中泊の魅力とは
マナーを守ればキャンプ場にとらわれることなくどこにでも自由に行けるというのは魅力の一つです。
またホテルを利用するより圧倒的に安く寝泊まりでき、冷暖房もついていて、電源を用意しているとDVDやTVまでも見ることができ、寝具さえあれば快適に過ごせる空間に変身してしまいます。
ただしテントと同様に狭い空間に人がいると湿気と結露が問題です。
湿気対策と結露対策はかかせなくなります。
車中泊もキャンプ好きならおすすめなのでトライしてみましょう。
寝具はとても重要!
寝具は眠りの質に関係する大切な要素なのです。
寝具が悪いと寝付けなかったり、途中で目が冷めてしまったりして、日中眠たくなり行動が制限されてしまいます。
車中泊だと昼は運転という集中力のいる作業をすることが多いので、眠いと大変危険です。
本来車には寝泊まりするものではないのですから、寝具を工夫してきちんと寝られるかというのが車中泊のポイントとなります。
敷布団や掛け布団、寝袋どちらを使うのかは悩むところではあります。
車の大きさも考えたい
大人3人以上で車中泊をする場合はキャンピングカーのような大型車が必要でしょう。
子ども2人、大人1人という場合ならまだ通常の車でも対応できます。
しかし人数分の掛け布団と敷布団は通常の車両でも難しいので少し人数が多い時には寝袋の方に軍配が上がるのではないでしょうか。
布団のメリット
布団であれば、家で使っているものがそのまま使えるのでわざわざ新しい敷布団、掛け布団を買わなくてもいいのがメリットですね。
また、キャンプをしたことがない方は意外と寝袋の寝心地が気になるという方もいるので、使い慣れた敷布団や掛け布団なら寝付きやすいというメリットが考えられます。
小さな子どもなら大人用の布団で一緒に寝やすいというのも布団のメリットとなります。
布団のデメリット
布団は掛け布団と敷布団のセットで使わないと、いい寝心地にはならないという点です。
本来は、布団は家の中で使うものなので、折りたたんでもコンパクトにならず大きく車内スペースを摂ってしまうところがデメリットになってしまいます。
また、冬場には毛布などを足さないと寒さをしのげない点もデメリットの一つになってしまいます。
車は金属とガラスでできているようなものなので、底冷えがします。
寝袋のメリット
寝袋はアウトドアで使用される布団の代わりになるものなので、敷布団と掛け布団がセットになっている状態になるため非常にコンパクトに収まってくれるのが良いです。
大きいものでも50cm四方以下におさまります。
また、羽毛を使った寝袋ならさらにコンパクトなり軽量です。
外で使うものなので寒さに強いというのも特徴で、4シーズン使用できるタイプや、夏だけ使える1シーズンなど車中泊したい時期に合わせてちょうどいい暖かさの寝袋が選べるところもメリットになります。
形状が2種類ある
寝袋には形状が大きく分けて2種類あり、封筒型の寝袋と体を覆ってくれるマミー型があります。
封筒型はややサイズが大きいですが寝袋に慣れていない方でも寝やすい形状です。一方で、マミー型は体を包むので暖かくコンパクトに収納できます。
寝袋のデメリット
布団とは感覚が違うので慣れていないとねつきにくいということが挙げられます。マミー型は一人を包み込むような形状をしているので子どもと一緒に寝れません。ほかにも羽毛の冬用の寝袋は高価という点が挙げられます。
大人用も子供用も価格に差がないのもデメリットになってしまいます。
封筒型であれば子供と一緒に寝ることも可能なので、検討してみてはいかがでしょうか。
寝袋ならマットを
車をフラットにし敷布団があっても、ふわふわの寝袋を使っても車は本来は寝るためのものではありませんので、寝るときは僅かな段差が邪魔になります。
そこでおすすめするのがマットです。
5~10cmの厚みのあるマットを知って敷布団や寝袋という形で寝ると車特有の段差があまり気にならず、保温性も高くなるので寝やすくなります。
また、空気で膨らむマットならコンパクトに収納できるので車中泊でも便利です。
おすすめの寝具
スノーピーク(snow peak) 寝袋 エントリーパックSS SET-105 最低使用温度5度
ロゴス 寝袋 ミニバンぴったり寝袋・-2(冬用)[最低使用温度-2度] 72600240
FIELDOOR 車中泊マット 5cm厚 Lサイズ ブラック 自動膨張マットレス 連結可能 高密度ウレタンフォーム 大型バルブ エアーマット インフレータブル キャンプ アウトドア
車中泊禁止の道の駅が増加中?
車中泊人気が続いていますが、車中泊を禁止する道の駅が増えています。例えば、以下のような道の駅は看板などを通して「車中泊禁止」としています。
- 北海道 道の駅知床らうす
- 北海道 道の駅さるふつ公園
- 静岡県 道の駅伊東マリンタウン
- 山梨県 道の駅なるさわ
- 岐阜県 道の駅馬瀬 美輝の里
これらの他にも、車中泊を禁止している道の駅はいくつもあるようです。
では何故、車中泊禁止になっているのでしょうか?
迷惑行為・マナーの悪さ
一部の道の駅では、車中泊によるマナーの悪さや迷惑行為が目立っています。具体的に例を挙げてみましょう
長時間の利用(駐車スペースの占有)
車中泊を楽しむことはよいことですが、長時間の駐車スペース占有をする方が増えてきてしまっているのです。何日間、中には何週間と駐車する人もいて、他の利用客にとって迷惑となっているケースが出てきてしまっているのです。
キャンプ行為(テントの設置やBBQなど)
道の駅は休憩のできる公共施設ですが、キャンプをする場所ではないのです。
それなのに、「テントを広げる」「BBQする」「洗面所で洗濯する」などの自宅で過ごしているかのような行為も見受けられるのです。
スマホなどの充電
車中泊をしながら、道の駅で長時間のスマホなど電子機器の充電が行われます。
当然、持ち主はどこにいるかもわかりませんし、専従されてしまっているので、とても皆さんが困っているわけです。
・ポイ捨てや家庭ゴミ
車中泊をする中でゴミをポイ捨てする人がいたり、大量の家庭ごみ(車の中に溜まっていたゴミ)を持ち帰らずに、道の駅で捨てていく人が多いのです。
道の駅の閉店から開店の間に、ゴミ箱に入りきらないほど大量のゴミが捨てられていることもあります。
車中泊ができる場所であれば旅行者や訪れてくる人が増えますし、道の駅にとって、利用者が車中泊をすることが問題なのではないのです。
道の駅 阿蘇などは、「車中泊歓迎」と言ってくれている道の駅もあります。
しかし、マナー違反が繰り返された結果として、一部の道の駅は車中泊を禁止するしかなくなってしまったという事なのです。
明確な法律は存在しませんし、道の駅で車中泊をすること自体は法律違反にはならないはずです。
しかし、迷惑行為は控える必要がありますのです。
例えば、トイレの電源などを無断使用することは電気窃盗になるのでやめましょう。
また、テントを設置するのは論外です。それと同時に長時間滞在することは他の方の迷惑となります。他の利用者への配慮を忘れずに、休憩場所として使用するのだというモラルが一番必要なのではないでしょうか
最後に
車中泊禁止にも理由があるようなので、そこはお互い様の精神で気持ちよく譲り合いをしながら休むようにしましょう。
また、車の中は本来寝る場所ではないので大人が寝るときはどうしても狭くなりがちです。
コンパクトな布団もありますが、折りたたんでも大きく重たいことを考えると寝袋がおすすめします。
寝袋でも布団のような使用感の寝袋があるので、あまり慣れていない方でも寝やすいものもあります。
注意してほしいのは寝袋なら何でもいいというわけではなく、寝袋は使用できる温度が決まっているので季節に合ったものが必要になります。
紹介したものを参考に選んでみてはいかがでしょうか。
コメント