コーヒーも豆の品種が多すぎて何を選べばいいのかわからないと思いませんか?
自分の好みのコーヒーを見つけるのに品種と産地から見分けてみるのはどうでしょうか
そんなお話をしたいと思います。
日本に流通する品種は、ほとんどアラビカ種
コーヒー豆には品種があります。日本で流通している品種はアラビカ種とロブスタ種の2種類が流通しています。
高品種といわれるアラビカ種
アラビカ種は、大粒でふっくらとした外観からもわかる通り、コーヒー豆の旨味を存分に蓄えており、一般的に香りが高くおいしい品種といわれています。
そのため、日本に流通する高級コーヒー豆の多くはこのアラビカ種です。
このアラビカ種ですが、難点としては、病気に弱く、一度にたくさん収穫できない(栽培性が低い)という点があります。
一方のロブスタ種は、耐病性も高く、一度に多く収穫できるのが特徴ですが、味・風味の点ではアラビカ種に劣り、苦味も強いため、日本では主にインスタントコーヒーなどに使用されています。
アラビカ種をもとに派生した豆のブランドや種類
ブルーマウンテンやモカなどといった種類は一体何なのでしょうか?
これは、アラビカ種の派生種となります(※)。日本のお米がジャポニカ米で、その派生種や品種改良を加えたものが、ササニシキやひとめぼれ、と言われる名前があるように、コーヒー豆もアラビカ種を元とした種類が無数に存在しているのです。
(※:ブルーマウンテンは、品種名であると同時に、ブランド名として扱われることもあります。
その、ブルーマウンテンというブランドは、ジャマイカの特定地域で栽培されたコーヒー豆にしかつけることができません
アラビカ種の豆を生産している国
主だったコーヒー豆はコーヒーベルトと呼ばれる赤道を中心とした地域で栽培されています。
世界生産量第一位のブラジル
世界のコーヒーの約3分の1を生産していると言われるブラジルは、ロブスタ種もアラビカ種も生産されているのです。
最近では、世界的なコーヒーブームによって、各農園がアラビカ種を生産しており、ブンドノーボ種・カトゥーラ種などが主要銘柄で、味のバランスが取れた高品質なコーヒー豆を生産しています。
他の品種とブレンドして使用されていることも多く、名前は一般にはあまり知られていませんが、結構身近なコーヒー豆なのではないでしょうか。
コロンビア、インドネシアの豆も人気
ブラジルから派生した品種が多く存在します。
それはタンザニア産のキリマンジャロ、ハワイ産のコナコーヒー、イエメンやエチオピアで生産されるモカ、ほかには、インドネシア産のマンデリンが有名です。
これらはブランド名であると同時に、アラビカ種から派生した品種の違い、さらに栽培環境の違いもあるため、味わいもそれぞれ異なります。
コーヒー専門店では品種と産地を教えてくれますので、いろいろと聞いてみると面白い発見があるかもしれません。
コーヒーの2つの指針
コーヒー豆は品種や産地で味が違うことがお分かりいただけたかと思います。
ではどうやって好みの味を見つければよいのか2つの指針を紹介したいと思います。
一番わかりやすい、酸味と苦味の違い
コーヒーの味を選ぶときに使用される方法として、縦横軸のあるチャートグラフをつくる方法がいいと思います。分かりやすい横軸は、酸味と苦味です。
コーヒーは、コーヒーチェリーという果実の種を焙煎してコーヒー豆にするため、フルーティな風味と酸味があるものです。
それを焙煎(加熱)することにより、香ばしさやコク、苦味を出すわけです。
なので、一般に焙煎が浅いものは酸味が強く、しっかりと焙煎されたものは苦味がつよくなります。
酸味と苦味のバランスは、すべてのコーヒー豆に共通する要素のため、品種や産地ごとの違いを見分ける際にも指針にしやすいでしょう。
浅煎りで酸味の強いものか、深煎りのしっかりした苦味のあるものか、違いを感じて見ましょう。
もう一つの指針・まろやかさとコク
横軸が酸味と苦味なら、縦軸はまろやかさ(甘さ、フルーティさ)とコク(芳醇さ、香ばしさ)などになります。
酸味の強いものでも、まろやかなものとコクのあるもの、苦味に強いものでも、まろやかさとコクがあるもの、と大きく4タイプに分けることができるのです。
この二つを軸に、自分の好みの味わいを見つけ、お店の人に相談するとぴったりの豆を選んでくれると思います。
最後に
味の見分け方や産地の特徴を自分なりにつかみ、自分の気分や季節に合わせて、自分の好みのコーヒーを選ぶようにすれば毎日のコーヒータイムも楽しくなります。
ぜひ一度チャートを作って専門店で相談してみてはいかがでしょうか。
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