豪華なおかずをたくさん作っても、必ずと言っていいほど普通の白飯が欲しくなりますよね。
今回は炭火でシンプルなご飯を炊くコツをご紹介します。
アウトドアでも必ず吸水をしよう
美味しいごはんを炊くポイントのひとつは、吸水させることにあります。
ふだん家で炊く時も、お米を洗った後、夏場なら30分以上、冬場なら1~2時間は水に浸してから炊くのが基本です。
お米にしっかり水を吸わせることで、米の内部が柔らかくなり、熱が芯まで届きやすくなるのです。
また、 炊飯器やガスで炊くときよりも火加減の調整が難しい炭火での調理時は、特に吸水は大切です。
食べてみたら芯が残っていたなんてことがないように、アウトドアでも吸水時間をしっかりと取ってから炭火にかけましょう。
水の量は、鍋にメモリがついているものも多いのでそれに従うと良いと思います。
火加減の調整
はじめチョロチョロ、中パッパ、赤子泣いても蓋とるなは、誰もが一度は聞いたことがあると思います。
炊飯器はそれを自動でやってくれるし、ガスコンロなら火加減の調整も簡単にできますが、炭火では、細かい火加減の調整が難しいです。
しかし、コツさえつかめば炭火でも美味しいご飯は炊けますのでご安心ください。
火加減と炭火との距離感
炭火の場合、火の強さを調整することは難しいのでちょっと工夫をしましょう。
それならば、米が入った鍋の方を移動させて炭火との距離感で火加減を調整すればいいということ。
炭火の上に網を置きそこに鍋をのせる場合、まずは炭が密集している中央ではなく、網の端のほうに鍋を置くようにしましょう。
フツフツと沸いてきたら炭火に近づけて沸騰させます。ブクブクと吹きこぼれてきたら焦げすぎないように位置を調整しながら、水分がなくなるまでじっくり炊いてゆきます。
完全に水分がなくなったら火からおろし、10分ほど蒸らして完成です。
もちろん炭火を増やしたり減らしたりして火加減を調整してもいいですが、鍋を移動させるほうが調整するのにはとても楽ちんです。
飯盒で炊くかそれとも鍋か?
普通の鍋でも代用できるのですが、炊飯専用の道具があるといいでしょう。
昔ながらの飯盒(はんごう)や、クッカーと呼ばれる鍋などもあるので、好みや使い勝手で選びましょう。
飯盒(はんごう)
元々は兵士がご飯を炊くためのもので、ソラマメのような形をしています。このそら豆のような形は腰にぶら下げて持ち運びやすくするためだという説もあるのです。
また、より安定感がある丸型の飯盒というのもあります。
しかし、素材が薄いため焦げつきやすく、火加減の調整が重要ですが、軽くて丈夫なため手軽に使え、キャンプ感は満点です。
クッカー
アウトドアで使う鍋を総称してクッカーと呼んでいます。
なかでも炊飯用の鍋がライスクッカーと言います。
吹きこぼれを防ぐために縁を高くしていたり、蓋のカタカタする音で火加減調整のタイミングを教えてくれたり、誰でも簡単に炊ける工夫がされています。
素材が厚く焦げつきにくいのがGoodです。
手軽さを求めるならライスクッカーがおすすめですね。
最後に
炭火でご飯を炊くとなるとちょっと身構えてしまうかもしれませんが、やってみると意外と簡単に炊けてしまうものなのです。
毎回同じ道具を使うとコツもわかってきます。
ぜひ一度試しておいしいご飯を炊いてみませんか。
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