コーヒーの香りは、香ばしくて魅力的ですよね。でも、コーヒーを飲んだ後、しばらくすると口臭が気になり始めてきませんか。コーヒーと口臭にはどんな関係があるのでしょうか。今回は、コーヒーが影響する口臭の原因や対策を説明したいと思います。
コーヒー口臭はどうしてするの?原因は4つ
コーヒー豆の微粒子が舌につく
コーヒーの中には、フィルターを通り抜けた非常に細かいコーヒー豆の粉が存在します。
その微粒子が舌の表面に付着して残ってしまい、独特のにおいを発して口臭になるのです。
これは、インスタントコーヒーや缶コーヒーなどでも同様です。
酸味物質が口腔内を酸性にする
コーヒーの味わいには苦味や酸味などがあります。
この酸味を感じさせる物質によって、口腔内が酸性になり、細菌が好む環境を作ってしまうのです。
弱酸性の口腔内で活発になった細菌によって、口臭が発生するのです。
カフェインの利尿作用で唾液が減る
コーヒーに含まれるカフェインには利尿作用があります。
体内の水分量が減ってしまうと、唾液の分泌量も少なくなってしまいます。
口腔内を浄化する役割の唾液が減少すると、口腔内の細菌が増えて口臭が悪化してくるというわけなのです。
カフェインが胃液分泌を促進して胃が荒れる
コーヒーに含まれるカフェインには、胃液の分泌を促進する効果があります。
なので、食後にコーヒーを飲むのは理にかなっているのですが、空腹時にコーヒーを飲むと、胃液で胃が荒れて口臭の原因になってしまうので要注意です。
コーヒーでの口臭が強くなるのはこんな時
コーヒーを飲み過ぎた時
気分転換やリラックスのため、1日に何杯もコーヒーを飲む方は多いと思います。
しかし、飲む量が多いということは、口臭の原因も多くなってしまうという事です。
なので、コーヒーは多くても1日2~3杯程度にしておきましょう。
コーヒーの代わりに、口臭予防効果が期待できる緑茶を選ぶのもおすすめです。
緑茶にはフラボノイドが入っているので口臭を予防してくれるのです。
タバコとコーヒーを組み合わせた時
喫煙者は、コーヒーを飲みながらタバコを吸うことが多いと思います。
しかしこれは、口臭には最悪の組み合わせといえるのです。
それは、タバコに含まれるタールは、歯などに付着してヤニ臭さを発生させます。
ニコチンは血管を収縮させ、唾液の分泌を減らして口臭を悪化させます。
そこにコーヒーの口臭が加わって、口臭が増してしまうのです。
空腹時やのどが渇いた状態でコーヒーを飲んだ時
空腹時やのどが渇いている時にコーヒーを飲むと、口腔内が酸性になりやすく、細菌の働きが活発になって口臭を発生してしまいます。
また、胃が空っぽの状態でコーヒーを飲むと、胃酸の発生を促して胃が荒れやすくなるので空腹時にはコーヒーを飲むことを控えましょう。
コーヒー口臭を予防できる2つの飲み方
深煎りより浅煎りのコーヒーを選ぼう
コーヒーを飲んだ後に、舌に残る焦げ臭いような不快なニオイは嫌ですよね。
焙煎が深い豆ほど焙煎の香りが強く、舌に残った焙煎成分が独特な口臭となりやすいのです。
エスプレッソやカプチーノ、カフェラテは、イタリアンローストという深煎りの豆を使うので、避けたほうがいい理由です。
乳製品を使わない
コーヒーには、カフェオレやウインナーコーヒーなど、乳製品を使うものも多いのです。
乳製品に多く含まれる含硫アミノ酸は、口腔内で細菌のエサとなり、口臭の原因となる揮発性硫化物が作り出されてしまいます。
また、コーヒーに入れる砂糖やミルクも、舌の表面に残って口臭の原因となりやすいので避けた方が良いと思います。
コーヒーでの口臭を消す4つの方法
水を飲む
コーヒーを飲んだ後に水を飲むことで、口腔内を洗い、舌に付着したコーヒーの微粒子を洗い流したり、口腔内が酸性に傾くのを和らげることができます。
また、水分補給をすることで体内の水分量が増え、唾液の減少を防げるので一石二鳥です。
ガムをかむ
ガムをかむとよい香りがするだけでなく、唾液を増やすのでおすすめです。
唾液分泌を促進するキシリトール配合のガムを選べば、より効果的。
また、かんで味がなくなったガムも、舌の上で転がしたり奥歯と頬の間にはさんだりすれば、唾液の分泌を促すことができるので、すぐに捨ててしまわないようにしましょう。
マウスウォッシュでうがい
舌の表面に付着したコーヒーの微粒子を手軽に洗い流すには、マウスウォッシュでのうがいが効果的です。
歯みがきも口腔内をきれいにするが、舌や歯ぐきなどのケアは難しいですよね。
マウスウォッシュを使えば、口腔内全体を洗い流してケアできるのでおすすめです。
舌ブラシで磨く
舌についたコーヒーの微粒子を取り除くには、舌を磨くことが効果的です。
ただし、舌の表面は傷つきやすく、強い力でこすったり1日に何度も磨いたりすると、舌を傷つけて逆効果になってしまいます。
舌を磨くときには、舌専用のブラシを使ってやさしく磨きましょう。
最後に
せっかくの好きなコーヒーを、口臭を気にすることなく楽しむために、口臭予防の習慣も身につけておきましょう。
臭いの原因を知ることで、それに合った対策をすることが大切です。
万全な口臭予防で、コーヒーの香りと味わいを満喫して、毎日のコーヒーライフを楽しみましょう。
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