世界のコーヒー文化の多様性を知る手がかり、そのひとつが飲み方です。はちみつ、シナモン、バター、レモン、塩、真っ赤に焼けた木炭まで入れる国もあります。
それでは、スパイスコーヒーのとっておきの飲み方を紹介したいと思います。
挽きたての豆にスパイスをプラス香り高く刺激的な一杯を
スパイシーなこのコーヒーが広く普及している国はモロッコです。
香りの組み合わせを熟知したモロッコの一杯にならって、さっそく美味しい淹れ方に挑戦してみましょう。
まずは普通にいれたコーヒーを用意します。
そこにカルダモン、こしょう、ナツメグ、シナモンパウダー、しょうがの絞り汁を用意します。
これらを少しずつ加えて混ぜるだけで出来上がりです。スパイスの量はお好みでいれましょう。
他には、どんなスパイスを使ってみる?
スパイスといってもたくさん種類がありますが、中でも特にコーヒーに合うスパイスがあります。
家庭のキッチンにあるものも多いので、思い立ったらすぐ試せます。
スパイスは乾燥していて日持ちがするとはいえ、新鮮なほど香り高く、時が経つにつれ香りは風化していきます。
美味しいコーヒーを引き立たせるにはスパイスも新鮮なものを使うのがポイントです。
【ジンジャー】(健胃・保温・解熱・消炎)
料理でもよく使うショウガです。ドライジンジャーを使うか、フレッシュ(生)を使うかで風味が異なります。生のものを使う場合は、スライスしてコーヒー粉と一緒に抽出します。
【シナモン】(温熱・健胃・発汗)
お菓子作りによく使われるシナモンは、京都の和菓子「八ッ橋」に使われているスパイスです。スティック状のものをスプーン代わり使ってコーヒーをかき混ぜ、ほんのり香りを楽しむのもおしゃれですよ。
【カルダモン】(疲労回復、整腸)
インド、アラブ、アフリカなどでは欠かせないスパイスの一つ。料理にもお菓子にもふんだんに使われます。ジンジャーに似ていながら、フローラルな華やかさがある香りです。
【クローブ】(健胃・殺菌)
シナモンやカルダモンの明るく華やかな香りに対し、クローブはぐっと落ち着いた大人の雰囲気を持っています。ザンジバル風のスパイスコーヒーでは中心的存在となるスパイスです。
【ナツメグ】(健胃・消化促進・美肌)
華やかさと落ち着きの両方を併せ持つイメージに仕上がるのがナツメグ。ユニークな香りなので、最初はごくわずかな量から試してください。
どこの家庭にもある挽き立てのコショウも華やかさとパンチを加えてくれますし、バニラビーンズを使ったコーヒーもエレガントです
ミルクを足して、さらにカスタマイズ!
スパイス入りコーヒーにはミルクも良く合います。
出来上がったコーヒーに温めたミルクを適量加えてみてください。
スパイスとコーヒー、双方の個性をミルクが柔らかくまとめてくれます。
もし、スパイスの量が多すぎて香りがきつくなってしまったときや、香りが好みでなかった場合もミルクが救ってくれます。スパイス入りコーヒーが口に合わなかったときも無駄にしないよう、知っておきたい手段です。
砂糖を加えて甘くしたスパイスミルクコーヒーもおすすめです。
普段、コーヒーに砂糖を入れない人でも、ほんのりスパイスが香るミルクコーヒーなら甘いのもきっと美味しくいただけますよ。
大人向けデザートのようなコーヒードリンク、是非お試しください!
まとめ
いつもと同じコーヒーも、少々のスパイスがあればまったく別の一杯になります。
手元にあるコーヒーを新たな味に作り変えてみませんか。
数あるスパイスの中から自分好みの風味を探し出すのも楽しみの一つになるでしょう。
加えて、スパイスの薬効まで期待できる嬉しい飲み方です。
刺激的な一杯で、朝の眠気もシャキッとすること間違いなしです。
ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
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