産地と同じぐらいコーヒーの味を決める重要なプロセス、それが「ロースト(焙煎)」です。
「ライトロースト」や「ダークロースト」、そして「シティロースト」などさまざまな焙煎方法があり、
ロースターで豆を煎る時間を調節することで味を調節することができます。
ローストの順番で、苦味が弱く、酸味が強い順に
ライトロースト
シナモンロースト
ミディアムロースト
ハイロースト
シティロースト
フルシティロースト
フレンチロースト
イタリアンロースト
となります。
ライトロースト
ライトローストは、最も浅いロースト具合で、コーヒーの風味はあまり感じません
シナモンロースト
シナモンローストは、浅煎りでシナモンのような色をしています。
飲用には向いていません。
ミディアムロースト
ミディアムローストは、中煎りです。栗色で酸味とかすかな濁り感があり、一般的にはこのローストから飲まれています。
ハイロースト
ハイローストは、深めの中煎りです。
濃い茶色をしています。酸味と苦味のバランスが良いです。
シティロースト
シティローストは、チョコレートのような色で、浅めの深煎りです。
バランス良く、しっかりとした口あたりが楽しめます。
フルシティロースト
フルシティローストは、中くらいの深煎りです。
酸味は弱く、苦味が強くなってきます。コクも感じられ、アイスコーヒーに向いています。
フレンチロースト
フレンチローストは、濃いチョコレート色をした深煎りです。
コクがしっかり感じられますし、やわらかな苦味があり、後味が甘めです。
イタリアンロースト
イタリアンローストは、最も深煎りです。
刺激的な苦味があり、香ばしい香りがとても強く、煙りの香りが残っています。
最後に
コーヒー豆を焙煎する時には、豆の中にある還元糖とアミノ化合物が加熱によって変化するメイラード反応か、褐色反応が起こります。
この反応を長く行わせるほど焙煎が深くなり、味わいも深くなっていきます。
しかしその一方で、焙煎によって糖とアミノ化合物が消費されてしまうことで、豆そのものが持つ本来の個性が失われてしまいます。
そのため、豆の個性と味わいの深さをうまくバランスさせるポイントを見つけるのが、焙煎の奥深いところなのです。
単純に焙煎といっても、方法があるのです。面白いですね。
やはり産地で決めてみた豆をいくつか違った焙煎方法で購入してみて、好みを見つけてみたいものです。
単純なようで奥が深いことがわかります。ぜひ、いろいろな豆で焙煎で毎日を豊かな気持ちで過ごせるようにコーヒー豆を選んでみましょう。
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