意外と流してしまいがちですが、コーヒーを珈琲と表記することがありますよね。
いつ頃からなぜこのように感じで書くようになったのか?ちょっとしたトリビアをご紹介します。
コーヒーはなぜ 珈琲 と書くのか?
漢字の当て字がいくつか見られるコーヒーですが、この珈琲と考えたのは、幕末の蘭学者宇田川榕菴という方だそうです。
榕菴は、コーヒーの木にたわわに実ったコーヒーの赤い果実コーヒーチェリーを当時の女性が髪に飾っていたかんざしのようだと思ったという。そのため「珈」は髪に挿してつける花かんざしを、「琲」はかんざしの玉をつなぐ紐をたとえたものだという事なのです。
この 蘭学者宇田川榕菴 は珈琲以外にも 酸素、水素、窒素、細胞など科学の分野を中心に50もの言葉を造語したのだそうです。
これらの言葉は現代でも息づいていて、地道な研究や翻訳などによって彼が残した功績は称賛に価するものではないでしょうか。
香りの王様入りのコーヒーとは
香りの王様というのはスパイスのカルダモンのことです。
このカルダモンの語源は心臓という意味のカルディアと植物のアモーマムをくっけて、
カルダモンと名付けられたそうです。
北欧でも好まれているようですが、エジプトなど中近東で、カルダモン入りのコーヒーをおもてなしをするときに出されているようです。
カルダモンは珈琲だけではなく紅茶に用いてチャイに使用されています。
コーヒーのソムリエはいるのか?
コーヒー界にもソムリエに匹敵するカッパー(cupper)という人がいます。
そして、コーヒーの鑑定をすることをカッピング(cupping)というのです。
カップ(cup)は「コーヒーの味」を意味していて、コーヒーの味や品質を見極め、評価する(ing)を絡ませてカッピング(cupping)といいます。
カッピングをする時は、専用のスプーンを使用して、味と香りの鑑定を行います。
コーヒーカッパーは農園の品質管理からコーヒーのカッピングまで幅広くコーヒーに関わっていて、専門の資格を有することが必須なのです。
また、コーヒーマイスターといって、コーヒーに関する豊富な知見と基本的な技術を有し、コーヒーを通じた豊かな生活を提案することを目的にした資格もあります。
ちなみに、コーヒーマイスターの有資格者は、日本に4,452名(2017年7月現在)います。
最後に
コーヒーと言ってしまうのは簡単ですが、とても奥が深い飲み物です。コーヒー豆をブレンドしたり、カルダモンなどのスパイスを入れたりすると、無限に魅力が膨らんできます。
ぜひ自分の好みの一杯を見つけてみてはどうでしょうか?
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