コーヒー豆を購入するときやカフェなどで見かける深煎り・中煎り・浅煎りの違いはご存じでしょうか?
今回はこの3つの炒り方についてご説明します。
深煎り・中煎り・浅煎りの違いとは?
コーヒーは生豆の状態で生産国から輸入します。焙煎は国内で行われる工程になります。
大きく分けて、深煎り・中煎り・浅煎りと3つの炒り方に大別することができます。

同じ豆を同じ焙煎方法で行った場合に、焙煎時間が短いものが浅煎りと呼びます。
程よく時間をかけたものが中煎り、そして時間をかけて焙煎したものが深煎りと呼ばれます。
当然のことですが、焙煎の度合いが変わることで味や香り、またコーヒー豆の見た目も違ってきます。
深煎りとは 最も焙煎度が深く、さまざまなメニューに使用される煎り度合い
深煎りはとても香ばしい香りが漂うことが特徴です。
深煎りコーヒーの味わいの特徴
深煎りコーヒーの最大の特徴は苦味なのです。
もともと苦味が少ないコーヒー豆であっても深煎りにすることで、ビターな味わいが広がります。
また、苦味が特徴のコーヒー豆であればさらに苦味が増し、とてもしっかりとした味わいになります。
酸味は、ほとんど感じることはありませんが、酸味が魅力のコーヒー豆であれば、深煎りにすることですっきりとした味わいに変化します。
酸味が苦手な方は、深煎りコーヒーであれば飲みやすく感じるでしょう。
深煎り豆の特徴
深煎り豆の見た目は濃い茶褐色から黒褐色で、ツヤツヤした印象です。
3つの段階の中でコーヒー豆の色が一番色濃く発色します。
また、コーヒー豆の特性上、焙煎が深くなるとよく膨らみ、それにともなって豆に空洞部分が多くなってきます。その空洞からコーヒー豆が本来持っている香りが立ち、油分が滲み出てきます。
また煎り上がりのコーヒー豆は2割程度軽くなります。
例えば200gの生豆を中煎りに焙煎すると、煎り上がりは約160g。深煎りの場合は、もう少し軽くなりますが、豆の嵩(面積)は増えます。コーヒー用メジャースプーンですり切り1杯を量ると、中煎りは10gですが、深煎りは9~8gほどとなります。また浅煎りと比較するとわずかですが、カフェインの含有量が少なくなります。
中煎りとは バランスの取れた煎り度合い
日本人が一番好むのが中煎りです。一般的なコーヒーはたいてい中煎りです。
中煎りコーヒーの味わいの特徴
市販のレギュラーコーヒーなどは中煎りが多いです。それは、豆本来の味わいをより感じることができるからです。香りも、コーヒー豆の本質的な香りがわかりやすいのが特徴です。
中煎り豆の特徴
深煎り豆と比べて、色が明るく、硬さがあるのが特徴です。深煎りほど油分が表面には出てきませんが、しっとりとしています。
浅煎りとは 苦味が少なくさっぱりとして人気がある煎り度合い
焙煎が難しいといわれている浅煎りですが、最近のサードウエーブコーヒーの人気により、好まれるようになってきているのが特徴です。
浅煎りコーヒーの味わいの特徴
浅煎りの豆は酸味が多いことが特徴です。焙煎が深くなるほど苦みが出てくるのですが、浅煎りコーヒーは酸味をより強く感じることができるのです。
苦みが苦手で、さわやかなフルーティな味わいを楽しみたいのであれば浅煎りがおすすめです。
浅煎り豆の特徴
浅煎り豆はこんがりとしたきつね色になります。たとえて言うならば色素が薄くシナモンのような感じになります。
浅煎り豆は味の酸味が引き立つことが特徴です。
焙煎時間が深煎り豆よりも短いため、豆の中の水分が蒸発しきっていないのです。
蒸発が進んでいないことにより、豆は重く、深煎りよりも固い感触に仕上がっています。
最後に
今回は大きく3つに分けてご説明しました。
もっと細かく分けていくと8種にもなりますが、専門店で相談されるときには今回ご説明した3種から相談してみるのが良いでしょう。
ぜひ自分に合った焙煎度合いを見つけてコーヒータイムを楽しみましょう。
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