ラテ、カフェオレ、カプチーノ、カフェモカ。この違いを説明できますでしょうか?
さらにアメリカンとブレンドの差など、知っているようで知らないコーヒーの基礎を学びましょう。
コーヒーの歴史
薬としてのコーヒー
コーヒーは古くはアラビアやエチオピアで薬として飲まれていました。
記録に残っているのは900年ごろです。野生のコーヒーの種を煮出したものを患者に飲ませていたという記録が残っています。
利尿作用や強心の効果があるとされていたようです。
その後、16世紀になるとヨーロッパへと広がり、さらにアメリカに伝わり、世界へと広がっていくことになりました。
日本とコーヒー
日本にコーヒーが伝わった時期ははっきりとはわかっていません。鎖国中に唯一開かれていた長崎のオランダ商館では飲まれていたようです。
文献で残っているのは1782年。
正式に輸入が始まるのはさらに80年後くらいだといわれています。
現在こそ、当たり前に飲まれていますが、一般的に飲まれるようになったのはそのまた100年後くらいだといわれています。
コーヒーとはどんな植物なのか
コーヒーはどんな植物なのでしょうか?それはアカネ科の植物で、コーヒーノキの種子になります。
ジャスミンのように芳醇な香りを放つ白い花を咲かせますが、2~3日でしぼんでしまいます。その花の後にできる実こそが完熟すると赤くなり、この実から種を取り出したものが生豆と言われます。普段私たちが見る者とは違っていて、薄い乳白色です。普段見る茶色いコーヒー豆はこの生豆を焙煎したものになるわけです。
コーヒーの種類
産地と味
コーヒーノキは、数十種類ありますが、飲料目的で栽培されている種は、アラビカ種とカネフォラ種の2タイプになります。
その中に、様々な品種が存在しています。
アラビカ種が世界で最も多く栽培されているもので、香りが高く、ストレートで飲むのに向いています。
カネフォラ種は、苦味が特徴でブレンドに向いていると言われています。
コーヒーの生産地は、ブラジルやコロンビアを有するアメリカ大陸と、
ケニアやエチオピアのあるアフリカ、ジャワ島やインドなどのアジアなど、世界60数カ国。生産地により、味わいが異なるのも特徴になります。
焙煎度合い
同じ豆であっても焙煎の度合いで、まるで違う風合いになるのがコーヒーの面白いところです。
一般的に浅煎りは、薄いシナモンのような色合いで、酸味が強く苦味はあまりありません。
中煎りは茶褐色になり、バランスのいい味わいになるのです。
深煎りは、黒味を帯びた色で苦味と香ばしさが強くなります。
エスプレッソコーヒーとドリップコーヒー
コーヒーを使用したドリンクは、抽出の仕方で大きく2つに分けられます。
エスプレッソコーヒーは、深煎りのコーヒー豆を非常に細かく挽いて淹れるコーヒーで、専用のマシンが必要です。
それに対して、ドリップコーヒーは濾紙やネル等のフィルターに挽いたコーヒー豆を入れ、お湯を注いで淹れるものになります。
エスプレッソコーヒーの種類
カフェラテ
エスプレッソコーヒーを使った代表的なドリンクといえば、カフェラテです。
エスプレッソコーヒーにスチームミルクを入れて作られる。
ラテはイタリア語で牛乳。エスプレッソ2:ミルク8の割合で作るのが一般的です。
カプチーノ
カプチーノはカフェラテと混同されがちですが、異なります。
カプチーノに使用されるミルクは、スチームミルクとフォームミルク。
フォームミルクとは泡立てたミルクのこと。
エスプレッソ1:スチームミルク1:フォームミルク1の割合が定番の淹れ方になります。
カフェモカ
カフェモカはカフェラテにチョコレートソースやチョコレートシロップを加えたドリンクです。
ココアとは違い、エスプレッソが入っているので、甘みも控えめになっています。
日本ではホイップクリームをトッピングするメニューもあります。
ドリップコーヒーの種類
ブレンドコーヒー
ブレンドコーヒーはよく聞くと思います。
濃いめのコーヒーと勘違いしている人もいるかもしれませんが、数種類のコーヒー豆の特徴を生かしながら配合したものなのです。
ブレンドする豆により味は様々なので、販売店やブランドごとに異なる味になるというわけなのです。
アメリカンコーヒー
アメリカンコーヒーは日本では親しみの深いと思います。
アメリカンコーヒーは薄いコーヒーというイメージを持たれていると思いますが、本来は解釈が異なります。
アメリカンは、浅煎りの豆を使用し、ドリップしたコーヒーを指します。スッキリとした飲み口が特徴となります。
カフェオレ
カフェオレは、フランス語です。café au lait。
直訳するとコーヒーとミルクという意味です。カフェラテと混同されがちですが、こちらはドリップコーヒーと温めたミルクを合わせたものなのです。
フランスでは、別々のポットに入った物が提供され、それを自分で混ぜるメニューもあります。
最後に
最低限知っておいてほしい知識をご説明してきました。理解をしていただいて、自分好みのおいしいコーヒーを淹れてみましょう。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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