コーヒーは普段から嗜んでいる方も多いですが、実は豆知識の宝庫です。
一例ですが、コーヒーを最初に口にしたのはヤギだったり、数々の偉人が愛していたり、コーヒー好きなら絶対に覚えておきたい豆知識がたくさんあります。
そこでここではコーヒーに関する一度は耳にしたことがある雑学から意外と知られていない雑学まで、コーヒーにまつわる豆知識をまとめてご紹介したいと思います。
コーヒーのはじまり
コーヒーをはじめて飲んだのはヤギだった?!
カルディの伝説によると、初めてコーヒーを口にしたのはヤギだったと言われています。
その昔、エチオピアのヤギ飼いカルディは、ヤギたちが赤い木の実を食べて今にも踊り出しそうなほど興奮しているのに気づいたそうです。
そこでカルディも試しに食べてみるとみるみるうちに気分が爽快になったという事なのです。
その実はこの赤い木であるコーヒーの実だったのです。
陽気な気分になったカルディはそのコーヒーの実を修道院に持ち込み、僧侶に「修道院で使ってみてはどうか」と提案しました。
しかし、僧侶はコーヒーの実を使うことを認めず、近くにあった火に投げ入れてしまったのです。
ですが、形容しがたい心惹かれる芳ばしい香りが漂ってきたのです!
その香りがあまりにも良かったのでカルディは焙煎されたコーヒー豆を残り火から取り出し、熱湯に溶かして飲んでみたのです!
これが世界で初めてのコーヒーとなったとされています。
缶コーヒーが生まれたのは「もったいない精神」から
今でこそどこでも売られている缶コーヒーは「もったいない精神」から生まれたといわれています。
ある日、缶コーヒーメーカーとして知られるUCCの創業者の上島忠雄は、駅の売店で瓶入りコーヒー牛乳を飲んでいました。
しかし、列車のベルが鳴り出発時間になってしまったのです。
慌てた上島忠雄は一口だけ飲んで列車に飛び乗る必要がありました。
なぜなら、飲み残しの瓶を店に返さなければならなかったためです。
農家の五男として育った上島忠雄は決して裕福ではなかったからこそ、そのとき猛烈に「もったいないことをしてしまった」と思ったのだそうです。
そこで彼は「いつでもどこでも手軽に飲めるコーヒーは作れないだろうか」と考え、試行錯誤の末に生まれたのが缶コーヒーだったのです。
瓶を缶にして売れば、店にわざわざ返す必要もありませんし、いつでもどこでも飲むことができます。
こうして1969年に世界初の缶コーヒーが誕生したそうです。
UCCと言えば、日本のコーヒーのパイオニアですが、この度新たにYoutubeチャンネル「UCCコーヒーアカデミー」を開設し、いろんなコーヒーの豆知識などを紹介しています。
日本で生まれたアイスコーヒー
今では多くの喫茶店で扱っているアイスコーヒーは日本発だということを知っていましたか?
アイスコーヒーは明治時代にもともとあったコーヒーを冷やして飲み始めたのが、その歴史の始まりと言われています。
明治時代の1891年に文筆家だった石井研堂が書いた「明治事物起源」の中でも、東京都の神田の氷屋で「氷コーヒー」なるメニューがあったと紹介されています。
特に冷蔵庫のない当時はコーヒーをガラス瓶に詰め、井戸水に浸して冷やしていたそうです!
それらは庶民から「冷やしコーヒー」と呼ばれており、大阪などで未だに使われている「冷コー」はこの冷やしコーヒーから来ているのではないかと考えられています。
全国の喫茶店などで見かけるようになったのは1950年代半ばのことで、本格的に普及したのは1970年代以降だそうです。
偉人とコーヒー
バッハとコーヒー
バッハは18世紀のドイツで活躍した作曲家・音楽家です。
特にバロック音楽における重要な偉人の1人で、鍵盤楽器の演奏家として有名です。
そんな彼は1日に数十杯ものコーヒーを飲むほどのコーヒー好きでした。
バッハは音楽の父とされている反面、コーヒーの父と呼ばれてもおかしくないほど、コーヒーを愛した人でもあったのです。
ナポレオンとコーヒー
ナポレオンはフランス革命期に活躍した軍人・皇帝・革命家です。
フランス革命を指揮し、革命後の混乱を収拾し、軍事独裁政権を樹立したことで知られています。
そんな彼は世界屈指のコーヒー愛好家であり、フランス軍の正式な飲み物に初めてコーヒーを採用するなどそのコーヒー好きは有名です。
彼は名もない兵士だった頃からカフェに足しげく通い、コーヒーを飲みながら人脈を広げて成り上がった人物だったのです。
コーヒーの効果にも早くから注目していたようですよ!
ベートーヴェンとコーヒー
ベートーヴェンはドイツでその名を知らぬ人はいない作曲家・ピアニスト。
音楽史上、きわめて重要な偉人の1人であり、音聖の異名を持つ人物です。
特に古典派音楽からロマン派音楽の先駆けを作った人物として、世界中の音楽に多大な影響を与えたことでも知られています。
そんな彼はコーヒーへのこだわりが異様に強く、1杯のコーヒーに使う豆の数を「60粒」と細かく決めていたそうです。
必ず毎回60粒で入れるというこだわり!さすがとしか言えませんね。
バルザックとコーヒー
バルザックは19世紀にフランスで活躍した小説家です。
全90篇の長編・短編からなる小説群「人間喜劇」を執筆したことで有名です。
特に映画にもなった大河小説「レ・ミゼラブル」で有名なヴィクトル・ユーゴーやアレクサンドル・デュマとも親友という偉人です。
そんな彼は毎日80杯ものコーヒーを飲んでいたようなのです。
深夜から早朝までぶっ続けで小説を書く彼にとってコーヒーは相棒のような存在だったのかもしれません。
ビスマルクとコーヒー
ビスマルクはドイツの政治家・貴族です。
「鉄血宰相」の異名を持ち、ビスマルク体制と呼ばれる国際関係を構築した人物としても習った方は多いのではないでしょうか。
そんな彼は本物のコーヒーを好む人物だったとされています。
その昔、ヨーロッパではコーヒーがとても貴重な飲み物だったため、代用品としてチコリの根が使われていました。
ある日、彼は宿泊した宿屋の主人に「チコリをあるだけ持ってきなさい」と命令し、すべて出させてからコーヒーを入れさせたそうです。
これは大好きなコーヒーをチコリの根で代用されないようにするためであり、そのことからも彼がコーヒーを愛してやまない人物だったことがわかるエピソードですね。
植物としてのコーヒー
コーヒーの花の色
コーヒーの花の色は真っ白です。
黒色や茶色の飲み物からは想像できないほど可憐で美しい花を咲かせます。
香りもアロマとは違い、ジャスミンのように甘く爽やかなのが特徴です。
コーヒーの実
コーヒーは実は真っ赤でサクランボに似ています。
このことからコーヒーの実はコーヒーチェリーと呼ばれたりもします。
コーヒーを栽培できる「コーヒーベルト」
地球にはコーヒーを栽培できるコーヒーベルトなるものがあります。
コーヒーベルトは赤道を挟んで南緯25度から北緯25度の地域です。
年間平均気温が20℃前後の地域で栽培できます。
沖縄の一部も実はコーヒーベルトに含まれているんですね。
最後に
あのUCCさんが紹介しているコーヒーのトリビアのサイトがあります。
ぜひ一読ください。
へ~と思うことが目白押しです。

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