キリマンと略されて聞くキリマンジャロですが、アフリカ、タンザニアのキリマンジャロの山のふもとで栽培されているコーヒー豆です。
誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
キリマンジャロってどんな豆
タンザニアで採れるキリマンジャロ
キリマンジャロはアフリカ、タンザニアで採れるコーヒー豆です。
正確にはキリマンジャロの山のふもとで採れた豆だけをキリマンジャロというのですが、今の日本ではタンザニアで採れるコーヒー豆のことをキリマンジャロと呼んでいます。
キリマンジャロの豆は粒が大きく、水分量が多い豆と言われています。
水分量が多いと、焙煎をした時にコーヒー豆の内部まで熱が伝わりやすいので、高品質豆の条件の一つとして挙げられています。
キリマンジャロの多くは標高1000m以上の気温の変化が激しい土地で降水量が多い厳しい環境で育つので、豆の中にたっぷりと水分を含んで、たくましく大きな固い豆として育つのです。
キリマンジャロの豆は豆の大きさによって、AA、A、AB、B、C、Eと6つのランクに分けられています。最もグレードの高いAAは、キリマンジャロの中でも最高級品です。
粒の大きさや、欠点豆の少なさなど厳しい機9順をクリアした豆のみ名乗ることができるのです。
完熟した濃厚な味わいはまさにキリマンジャロの神髄と言っても過言ではないでしょう。
酸味と苦みの絶妙なバランスの味わい
キリマンジャロは酸味と苦みのバランスがとてもよく、深いコクが特徴の豆です。
柑橘系を思わせるようなフルーティな香りとそこはかとない甘味を感じることができるので、飲みづらさも少なく、渋いコーヒーが苦手な方でもおいしく飲むことができるコーヒーです。
また、ほかのコーヒー豆と比べると、酸味が強調されて感じるのではないでしょうか。
焙煎で変わるキリマンジャロの楽しみ方
キリマンジャロのおいしい淹れ方
酸味が効いたコーヒーが好きな方であれば、ミディアムローストくらいのやや浅煎りが良いのではないでしょうか。
苦みが抑えられていて、酸味が効いたすっきりとした味わいになるからです。
さらに、まろやかな酸味を楽しみたいというときには、お湯の温度をやや低めの75℃~80℃程度で淹れるのが良いでしょう。
なぜか?
それは、コーヒーの苦み成分は高温で抽出されるため低温のお湯を使うことによって苦みを抑え、酸味を際立たせることができるからです。
キリマンジャロの酸味と苦みをバランスよく味わいたい方は、フレンチローストなどの深煎りの焙煎がおすすめです。
やや苦みが強調されますが、キリマンジャロ自体がすっきりとした後味の飲みやすいコーヒー豆なので、酸味と苦みのバランスは引き立って、さわやかな味わいになるからです。
深煎りですが、淹れるときには85℃程度のやや低い温度で太めにお湯を注いで手早く抽出するとより良いでしょう。
キリマンジャロとブルーマウンテンの違いは?
タンザニアのキリマンジャロはジャマイカのブルーマウンテン、ハワイのコナと並んで世界の三大コーヒーと呼ばれています。
特にブルーマウンテンはキリマンジャロと同じように標高の高い山のふもとで栽培されているので比べられることが多いのですが、味はかなり違った特徴を持っています。
ブルーマウンテンは世界最高級のコーヒー豆と呼ばれ、酸味、苦み、甘味とコクのすべてのバランスがいいといわれています。
コーヒーの王道と呼ばれて万人受けするコーヒーなので初心者の方にも、またプレゼントをするのに向いているのではないでしょうか。
最後に
好みは分かれると思いますが、飲みやすく甘いコーヒーを好むのであれば、ブルーマウンテンを、酸味が強くすっきりとした味わいを求める方であればキリマンジャロの方が良いのではないでしょうか。
酸味と苦みのバランスが良くどんなシーンにも合うキリマンジャロは、まさに至福の時を過ごせる大人のコーヒーといえるのではないでしょうか?
こだわってコーヒーを飲まれる方は、ぜひ一度キリマンジャロを飲んでみるのはいかがでしょうか。
コメント