コーヒーを淹れる際にドリップポットを使えば、より香りと味わい豊かな一杯を淹れることができます。今回はドリップポットの基本知識から選び方、初心者におすすめの形状まで紹介していきましょう。
ドリップポットの基礎知識
まずは、自宅で美味しいコーヒーを淹れるために欠かせないドリップポットの使い方と、代用方法などご説明していきます。
ドリップポットとは
ドリップポットとは、コーヒーをドリップするときのやかんのことです。
ドリップするためにお湯を注ぐ目的で作られているので、お湯を沸かすのには向いていません。
ドリップポットでお湯を沸かせるタイプもありますが、基本的には沸かせないタイプだと思って間違いないでしょう。
実際にお湯を沸かしてしまうと、金属部分の熱がお湯に伝わり泡ができてしまいます。
また、ガスなどで沸かすと持ち手が熱くなり持てなくなってしまうので厳禁です。
なので、沸かせるタイプのものでない場合には、ドリップポットはお湯を注ぐためだけに使い、お湯は他のやかんなどで沸かすようにするのがベターです。
ドリップポットの使い方
ドリップポットは、他のやかんでお湯を沸かしておき、ドリップポットに移してからドリップするのが基本です。
この方法であれば、取っ手は熱くならず、注ぎ口から熱による泡が出るのを防ぎ美味しくドリップできます。
また、ドリップポットにお湯を移す工程は、適度にお湯を冷まして最適な温度になってくれるので、外せない工程です。
持っていない場合の代用は
ドリップポットを持っていないからと言って、ドリップができないわけではありませんので代用できるものを考えてみましょう。
ただ、ドリップポットはドリップコーヒーの香りや風味を最大限に引き出すためのものなので、用意できないときには代用して淹れてみましょう。
- 電気ケトル
- 計量カップ
- 急須
- 紙コップ
- マグカップ
上記のものであれば、たいてい代用ができます。
ただし、注ぐときにドバっと注いでしまうとドリップが上手く行かず薄いコーヒーに仕上がってしまいますので、できるだけ細口のものをチョイスしましょう。
細口のものがないようであれば、ゆっくり注ぐなど、工夫をしてみてくださいね。
ドリップポットのメリット
代用もできるドリップポットを用意するのはなぜでしょうか。
それはドリップポットにしかないメリットがあるからなのです。
美味しく淹れられる
ドリップコーヒーを美味しく淹れるためにはお湯を注ぐ行為がとても重要です。
タイミング・スピード・量・場所のポイントをしっかりと押さえなければ、美味しいコーヒーを淹れられないからです。
美味しいコーヒーを淹れるために作られたドリップポットは、操作しやすい持ち手と注ぎ口によって、適切なスピードで一定した量のお湯を注ぐことができるので必要だという事なのです。
他のもので代用できるとは言っても、ドリップポットの持つポテンシャルにはかないません。
ですから、本格的な味わいを追求している人たちに愛され使われているのです。
量の調整が得意
特にドリップポットはお湯を注ぐ量の調節がしやすい特徴があります。
長めに伸ばされた注ぎ口とネックは、注ぐお湯の量を一定に保ち、必要な分量だけを注げるように作ってあるのです。
ドリップコーヒーは2回に分けてお湯を注ぐ方法がにな酸がやられている方法ではないでしょうか。
お湯の量の調節は味わいに大きく影響します。
香りを豊かにし、挽いた豆の雑味が混ざらないようにするためにも、ドリップポットで淹れることがマストと言われる所以なのではないでしょうか。
ドリップポットの選び方
どのようにしてドリップポットを選べばよいのでしょうか。
選び方でチェックしておきたい三つのポイントを紹介しましょう。
保温性や頑丈さ
ドリップポットの材質は、銅・ホーロー・ステンレスが大半を占めています。
中でもステンレスやホーローは、保温性・保冷性が高くコーヒーを淹れるのに最適と言えます。
銅は熱伝導率がよいですが、ステンレスやホーローと比べると保温性・保冷性が低いので、銅のものを選ぶなら2層構造を採用しているものがよいのではないかと思います。
また、頑丈さにも注目して素材を選ぶのも大切です。
銅は衝撃などに強いですが、ホーローは衝撃で欠けてしまいます。耐久性が低めの材質なのです。
ステンレスは銅と同じく頑丈で、傷はつくものの長く使っていくことができるでしょう。
銅よりも、ステンレスの方がコスパもよいので、初心者であればステンレス製のドリップポットを選ぶのがおすすめです。
注ぎ口の形状で選ぶ
ドリップポットの注ぎ口の形状で選ぶのも大切です。
注ぎ口とネックの形状によって、湯量のコントロールのしやすさが変わってくるからです。
自分のレベルに合わせて注ぎ口の形状やネックの長さなどを選びましょう。
初心者は湯量のコントロールが最もしやすいネックの細さが一定の細口タイプがおすすめです。
上手くお湯が注げるか不安な人は、コーヒーポットを45度に傾けたときに先端が水平になる注ぎ口のものが湯量をコントロールしやすいので実際に手に取ってみましょう。
中級者〜上級者は傾け次第で湯量のコントロールができ、自分好みのコーヒーを淹れられるネックの根本が太い鶴口タイプがおすすめです。
慣れてしまえば、湯量のコントロールでコーヒーの味が変えられるので豆の種類などにもこだわって淹れることができるので、こちらを選んでみてはいかがでしょうか。
使いやすさと洗いやすさ
チェックしておきたいのが使いやすさと洗いやすさです。
使いやすさは持ち手や重さなどドリップしているときに不便がないかを考えて選びましょう。
洗いやすさは、お湯の注ぎ口や内部が綺麗に洗えるタイプなどで選ぶのがベストです。
また、素材によっては洗剤などを選ばなければならないタイプもあります。
食洗機に対応したものなら、ほとんどの洗剤に対応できるため、迷ったときには食洗機対応のものをチョイスするのがおすすめです。
おすすめドリップポット
Bonavita 電気ケトル
Bonavitaの電気ケトルは、湯沸かしからドリップまでできる初心者におすすめの細口タイプです。
電気式で手軽に沸かせるほか、6種類の温度設定から好みの温度が選べる便利な機能も搭載しています。
カリタ コーヒーポット 銅
カリタのコーヒーポット銅は、熱効率がよく温まりやすいので何度も注ぎ分けるドリップに最適なポットです。
注ぎ口は初心者でも扱いやすい形状で作られています。
直火には対応していますが、注意して使用するようにしましょう。
内部にメッキ加工が施され、水質の変化がおきないように配慮されているのもポイントです。
ハリオ V60ドリップケトル
ハリオのV60ドリップケトルは、IHに対応したドリップポットになります。
ガスコンロやハロゲンなどの熱源にも対応しているため使いやすさに定評があります。
電子レンジ・オーブンレンジには対応していないため注意が必要です。
握りやすいハンドルで、注ぎ口が細口なので湯量のコントロールがしやすい点もおすすめです。
同様のタイプで銅を使ったものや、容量が違うものもあるので好みに合わせて選んでみるのも面白いと思います。
最後に
ドリップポットは、ハンドドリップで美味しくコーヒーを楽しむために、とても大切です。
注ぎ口や熱源などに注意しながら最も使いやすいデザインのものをチョイスして、コーヒータイムを楽しく過ごしましょう。
紹介したドリップポットはほんの一部なので、自分の好みなどを考慮しながら、お気に入りのポットを見つけてみてはいかがでしょうか。
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