エルサルバドルコーヒーって知ってる?

コーヒー

コーヒー大国として知られているグアテマラやホンジュラスに挟まれている小さな国エルサルバドルも、世界的に美味しいコーヒーの産地として知られているのですが知っていますか?。日本では、エルサルバドルのコーヒーと聞いてもピンとこないのではないでしょうか。今回は、エルサルバドルコーヒーの特徴や味についてご説明したいと思います。

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エルサルバドルってどんな国?

中米で最も小さい国エルサルバドルは、日本人にとってあまり馴染みのない国なのですが、戦後初めて日本企業が海外進出した国なのです。なかなか知っている方は少ないのではないでしょうか。

そんなエルサルバドルは、火山が多く「火の国」として知られ、その地理的な条件からコーヒー栽培が盛んに行われています。

そのエルサルバドルは、中米の中でも3番目に経済規模の大きい国であるにもかかわらず貧困層が多く貧しい国ですが、就労人口の約25%がコーヒー産業に携わり、エルサルバドルの基幹産業の一つとなっているほどなのです。

また、コーヒーは多くの国民に愛され、エルサルバドルの国花はコーヒーの花です。

エルサルバドルコーヒーの特徴

エルサルバドルは、火山が20個以上もある火山国で大部分が標高の高い高地になっています。

そのため、赤道直下にある国ながら、ミネラルなどの栄養を含んだ土壌とコーヒー栽培に適した気温に恵まれています。

また、日照時間を調整するため、コーヒーの木の横に木を植林しシェイドツリーとし、その落ち葉が腐葉土となってエコなコーヒー栽培がされています。

エルサルバドルのコーヒーは、世界的に品種改良を行われた時が内戦状態であったため、植え替えができず、現代では希少となりつつあるブルボン種が主流です。

今では、国をあげてコーヒー産業を発展させるために作ったエルサルバドル国立コーヒー研究所によってサビ病に弱いブルボン種の徹底管理や品種改良、精製加工まで行われています

中でも、有名なパカマラ種は、エルサルバドル国立コーヒー研究所によって開発されたスペシャルティコーヒーとして世界的に高い評価を得るまでになっています

そんなエルサルバドルコーヒーは、栽培される標高によってグレードが分けられ、

標高1,500m以上の高地で栽培された豆をSHB

1,500m以下で栽培されたコーヒー豆をHGとしています。

エルサルバドルコーヒーの味は?

エルサルバドルコーヒーで主流となっているブルボン種は、強すぎない酸味とフルーツのような香りや甘みが特徴です。

そのため、コーヒーの苦みや酸味が苦手な人でもスッキリと飲みやすいと思います。

そんなブルボン種も3つの種類に分かれ、味わいも変わっています。

シャングリラブルボン
シャングリラ農園で栽培したシャングリラブルボンは、熟したコーヒーチェリーのみを選出しているのでバニラやピーチ、ジャスミンのような香りとほんのりと感じる酸味の甘さが特徴です。

サンタリタブルボン
サンタアナ火山の裾野にあるサンタ・リタ農園で栽培されているサンタリタブルボンは、チョコレートのような香りと爽やかな酸味、甘みが強く後を引く余韻と多彩なアロマを感じるコーヒーです。

シベリアブルボン
標高が高く涼しい気候のエリアにあるためシベリアと名付けられた農園で栽培されたシベリアコーヒーは、赤ワインやフローラル系の芳醇でフルーティーな酸味と甘み、コク、苦みとコーヒーの全てが楽しめます。

また、エルサルバドルでは、ブルボン種以外にも優れたコーヒー豆を栽培しています。

パカマラ種
パカス種とマラゴジッペ種を交配させて作られたパカマラ種のコーヒーは、粒が大きく、まろやかでハチミツやチョコレートのような甘さの中にもスパイシーな酸味が感じられます。

カトゥアイ種
カトゥーラ種とムンドノーボ種を交配させて作られたカトゥアイ種のコーヒーは、シトラスのような軽い酸味とアプリコットやピーチを彷彿とさせる風味が特徴なのですが、全体のバランスが取れているのでコーヒー初心者でも飲みやすい味なのではないかと思います。

エルサルバドルのコーヒー豆は、世界のバリスタの大会などでも使用されるほど高品質で繊細な味が特徴的です。

エルサルバドルコーヒーの美味しい入れ方

マイルドで風味が豊かなエルサルバトルコーヒーを美味しく飲むためには、浸漬式の抽出方法で、フレンチプレスがおすすめです。

フレンチプレスとは、ブランジャーポットやカフェプレスとも呼ばれています。

フレンチプレスは、深煎り~中煎り程度の豆を中細挽き~粗挽きにしてポットに入れお湯を注ぎ、コーヒーとお湯を馴染ませた後に、フィルターを下ろさない状態で蓋をかぶせ4分程度置いてから抽出する入れ方ですね。

空気の圧力を利用して、短時間で抽出するエアロプレスエルサルバドルコーヒーの味を引き立たせる入れ方の一つです。

また、水と挽いたコーヒーをポットに入れて沸騰させるパーコレーターでも複雑な味わいとコクを楽しめますので挑戦してみてくださいね。

最後に

エルサルバドルコーヒーは、爽やかな酸味と甘みのあるフレーバーが、スペシャリティーコーヒー初心者にも人気で、スターバックスコーヒーでも販売されているほどです。

エルサルバドルでは、国をあげてブルボン種のコーヒー豆の栽培を行っているので、日本でも美味しいエルサルバドルコーヒーを飲むことができるようになってきているのです。

ぜひ、エルサルバドルコーヒーの奥深い味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。

希少なエルサルバドルコーヒーを一度ご賞味くださいね

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