水出しコーヒー
水出しコーヒーは、水を使ってゆっくりと時間をかけて抽出します。
低温での抽出は、お湯のように高温で抽出するよりも酸化しにくい特徴があります。
水でじっくりと抽出することにより、苦味や雑味、えぐみの元になる成分が溶けにくくなるのも、水出しコーヒーの特徴です。
なので、ホットコーヒーよりも優しく柔らかで飲みやすく、スッキリした味わいが楽しめます。
また、水から抽出しているのでホットコーヒーより味の変化が少なく、冷蔵庫で3日ほど保存可能です。
そして、苦味や雑味の原因になる成分が、カフェインです。
カフェインレスコーヒーを除き、コーヒーにはカフェインが含まれているものです。
カフェインはお湯で出やすく、水で出にくい特徴があります。
そのため、水出しコーヒーはカフェインが出る量を抑えられ、お湯で抽出したコーヒーよりもカフェインの量が少ない特徴があります。
一般的なレギュラーコーヒーのカフェイン量が1杯あたり約100~150mgと言われていますが、同じ量でも水出しコーヒーのカフェイン量は58mg程度と、約半分にカフェインを減らせます。
わずかなカフェイン量を含むカフェインレスコーヒーの豆を使えば、さらにカフェイン量を減らせるので、気になる人にはおすすめです。
専用の器具はいらないの?
専用の器具を用意しなくても、水出しコーヒーは自宅にあるものを使うだけで作れます。
手軽に水出しコーヒーを作るには、麦茶などを淹れるときに使うタイプのピッチャーを使う方法がおすすめです。
これに、コーヒー粉を入れるためのお茶パックを準備します。
水とコーヒー豆は、10:1の割合で用意します。
1リットルのコーヒーを作りたいときはコーヒー豆100gが必要です。豆は、ドリップコーヒーと同程度の挽き目のものを選びましょう。
お茶パックに入れたコーヒー粉と水をピッチャーに入れ、まず1時間ほど常温で置いて抽出をします。
その後、約8時間冷蔵庫に寝かせておけば、水出しコーヒーが完成します。
コーヒー粉を長時間入れっぱなしにしていると雑味が出てしまうので、コーヒー抽出後はコーヒー粉のパックを取り除いておくのがポイントです。
もしコーヒーの中の微粉が残ってしまう場合は、ペーパーフィルターでこすと、クリアでよりスッキリした味わいが楽しめます。
なるべく酸味を抑えたコーヒーを作りたい場合は、深煎り豆が最適です。
酸味が少なめ、かつコクのあるコーヒーが仕上がります。
おすすめの豆の焙煎度合いは、イタリアンローストもしくはフレンチローストです。
最後に
抽出時間が8時間以上になる場合は、細挽きを選ぶと雑味が出やすくなってしまうため、やや粗挽きの豆を使う方がいいでしょう。
こんな感じで、手軽に作れますので、この夏はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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